2014年8月上旬 妻と二人で北海道。
昨年、復調のきっかけとなった北海道。
今年も避暑と更なる復調を期待しての北海道。

関西の今夏は比較的涼しかったがやはり北海道の涼しさは心地よかった。
そして離脱症状の改善は更に進んだ。

肩の痛みは殆ど無くなり、可動域も広がった。
視力も40代後半としては許せるレベルまで回復したと思う。

だからレンタカーを現地で予約して札幌から支笏湖までドライブ。

本当に夢のようだ。
全てが夢のようだ。
嫌なことも嬉しいことも。

この2年間、信じられないことばがり我が身に降りかかった。
自分自身に対しては自業自得だと言い聞かせてきた。
けれど家族は違う。
私の軽率な服用と断薬で迷惑をかけてしまった。

妻も母もこの2年間の心労で老けたと思う。
本当に申し訳ない。
妻も母もこの2年間の必死で私を支えてくれた。
本当に有り難う。
久しぶりの北海道ドライブの最中、そんな思いがこみ上げてきた。

本当に良かった。


2014年10月25日 現在。

今日は妻が出かけている間、ひとりで散歩。
・・・のつもりが、あまりにも天気も良くて気持ちが良かったものだから親父が眠る墓までハイキング。
勾配の厳しい坂道を歩くこと1時間30分。
山の中腹にある墓地は紅葉が進んでとても綺麗。

親父の墓前に手を合わせて感謝。

~おやじ、遠くから見守ってくれて有り難うな~

家路に向かう下りの坂道。
眼下には夕日に照らされた我が街。
純粋に綺麗だと思った。

離脱で苦しんでいたときは他人の幸せを恨んだ。
自身の人生を後悔した。
目に入るもの全てが暗かった。

今は違う。
目に入るもの全てが鮮やかだ。

私のベンゾジアゼピンとの戦いは終わった。

だから今、減断薬で苦しんでいる方々に伝えたい。

大丈夫、こんな私でも乗り越えたのだから諦めないで欲しい。
絶対に離脱症状は無くなると信じて欲しい。
約20年もの間、ベンゾジアゼピンを服用してきた私が断薬に成功したこと。
そのことこそが証だから。