パキシルを飲まないと決めた夜。
やはりこの日の出来事が私の断薬プロセスの中で大きな意味を持つと今でも思う。


2013年の正月明け。
新たな心療内科の診察の前日の夜。
妻に言葉を投げかける。

「明日、もしジェイゾロフトでなくパキシルを処方されたらどうしよう?」

「・・・まぁ、その時考えよう」

「そやな」

ネットでパキシルの断薬時の離脱症状が辛いとの情報が多数有った。
だから出来ればジェイゾロフトの方がいいなと何となく思っていた。

当然のごとく一睡もできなかった。

診察当日、結局パキシルが処方された。
妻と二人で受け入れた。
以前のブログに書いた通り。

今までの焦燥感に加えてパキシルを服用するという不安が襲う。

その夜、悩んで悩んでパキシルを飲まないと決断した。
そして何故かその日の夜から焦燥感が軽減していった。
これも以前のブログに書いた通り。

飲まないと決めたその夜は眠ることができた。
決して熟睡ではないけれど。

翌朝、いつもの朝より焦燥感が軽くなっていた。
その日の昼間もいつもより焦燥感が軽減されていた。
夕方、一番焦燥感がひどい時間帯にさしかかった。
やはり焦燥感が増してくるが普通に耐えられるレベル。
明らかに焦燥感が軽減されていると確信した。

それからは日毎に焦燥感が消えていった。
一番辛い焦燥感だけでも治まってくれたことが本当に有り難かった。

今でも考える。
どうして焦燥感が軽減していったのだろうか。

明らかに脳が誤作動して引き起こされた「焦燥感」
絶対に精神力では制御できないと思っていた「焦燥感」
心の持ちようではどうしようもないんだよ!と思っていた「焦燥感」
だから本意ではないけれど薬に頼って何とか凌ごうとした「焦燥感」

それが薬に頼らないと決めた瞬間から軽減されはじめた。
嫌な薬を飲まないで良いという安心感が脳に作用したのだろうか。

いつだったか断薬も完了して元気になった私に母が尋ねた。

「あの時、パキシルを飲まないと決めたから焦燥感がなくなったの?」

私は答えた。

「よくわからん。けれども耐えて良かったわ。多分・・ご褒美や。」